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静謐に包まれる癒しのひととき

竹富町で定期船が通わない唯一の島

瑠璃色の洋上に点在する八重山の島々を日々結ぶ定期船が、唯一通わない島があります。それが新城島。ふたつの島、上地島と下地島から成り立つ「パナリ」と呼ばれる島です。方言で「離れている」という意味のパナリへ渡るには、観光ツアーを利用することがおすすめ。ツアーで上陸可能な上地島のキタノハマは、ほんの少し泳ぐだけで、カラフルな熱帯魚やサンゴが楽しめることから、夏のハイシーズンは美しい海を満喫する観光客で賑わいます。

観光ツアーの参加で美しく静寂な世界を独占

「今日はどうしたいですか? 何をして過ごしてもいいですよ」。参加した観光ツアーのスタッフの方から、パナリへ上陸すると声が掛かりました。御嶽への立入りだけは厳禁ですが、実にフリーダムな言葉が“何をして過ごそうか”と島旅をいっそう解放的な気分にさせてくれます。スタッフの方に島内案内をお願いして、まずはいっしょに島内散策。島内の小径は自然の小径。脚にやさしく大地のぬくもりが伝わってきます。見どころの大半は港、集落の周囲にあり、国指定史跡の「タカニク」、眺望のよい「クイヌパナ」、白い砂浜が広がる「キタノハマ」などを歩いてまわります。オフシーズンのパナリは、ときおり別のツアー客の方たちとすれ違うことがあっても、静寂に包まれています。お昼は集落内の休憩所で出されたお弁当をのんびりといただきます。聞こえてくるのは鳥のさえずり、島を通り抜ける海風が奏でる木樹のざわめき。自然界から発せられる音のみが耳に心地よく響き、物も情報も溢れすぎている現代社会から、何もない非日常の世界へ来たようです。午後は自転車を借りて自由散策。一番のおすすめはキタノハマ。誰もいないコバルトブルーの海をひとり占めできるのもオフシーズンならではの醍醐味。おだやかな自然に身を任せ、こころも身体もすーっと静謐に包まれる癒しのひととき。パナリへのツアーはいろいろとあります。ツアーに参加して、癒しのパナリ時間をぜひどうぞ。